2020年12月2日 お役立ち情報
お魚豆知識◆秋サケの不漁も止まらない?◆
近年「イカ」や「サンマ」の不漁のニュース報道を見る機会が増えています。
同様に人気があるサケの漁獲量にも近年異変が起きています。
昨シーズンの報道では、「北海道・三陸とも記録的不漁」「近年最悪漁5万トン割れ」などの報道がされ、漁獲量の激減が地域社会にとっ
ては大きな問題になっているのです。
元々は天然のシロサケが10万トン以上漁獲される国は、アメリカ(アラスカ)、ロシア、日本の3カ国でした。
日本では、2000年~2009年の平均漁獲量はシーズンで23万トンもありました。
それが、2016年から10万トンを割り込み始め、2019年は5万トンと激減、僅かこの10年足らずで漁獲量は4分の1以下に低下しているということになります。
仮に不漁の原因が温暖化であれば他の国も大不漁だろうと想像されるかも知れませんが、実際には全然違うのです。
ちなみに2019年アラスカは40万トンで近年8位、ロシアは50万トンで史上4位と共に「豊漁」となっており日本とは真逆です。
なぜか日本のサケだけが激減している状況で、アメリカやロシアとの違いは何か?
研究は進んでいますがはっきりとした理由はまだ分かりません。
国産のサケが取れなくなった分、ロシアやアメリカから輸入品として入ってきますので食卓に乗らないようなことにはならないとはいえ、漁師
さんや、加工業者さんには非常に頭の痛い状況となっています。
サケ漁の復活が期待されます。